ガイド 01
実質月額の定義
最終更新: 2026-07-04
なぜ「実質月額」が必要か
光回線の広告には「月額実質○○円!」という表現があふれていますが、その「実質」の中身は サイトごとにバラバラです。キャッシュバックを何ヶ月で割るか、工事費や事務手数料を 含めるか、スマホセット割を乗せるか——計算の前提を変えれば、同じ回線でも 「最安」の顔ぶれは簡単に入れ替わります。つまり、定義を公開しない「実質月額」は、並び順を操作できる数字です。
当サイトは逆の立場を取ります。計算式を全文公開し、全事業者に同じ式を機械的に適用し、 その昇順で並べる。運営者の意思や広告報酬が並び順に入り込む余地をなくすことが、 この定義ページの目的です。
計算式
実質月額 = 月額料金 −(キャッシュバック等の特典換算額 ÷ 按分月数)
按分月数はジャンルごとに固定します: 光回線=24ヶ月、SIM=12ヶ月、サブスク=12ヶ月。 実際の契約期間(2年・3年)に合わせず固定するのは、按分期間を事業者ごとに変えると 「長期縛りの回線ほど実質月額が安く見える」という歪みが生まれるためです。 同じ物差しで測ることを優先します。
含めるもの・含めないもの
- 含める: 月額基本料、現金キャッシュバック (受取条件が現実的に達成可能なもの)。
- 含めない: スマホセット割(家族構成に依存)、 期間限定の月額割引のうち適用条件が複雑なもの、 使途が限定されるポイント還元(例: U-NEXTの毎月1,200ポイントは、 ポイントを使い切る人にとっては満額の価値ですが、 使わない人には価値ゼロです。額面通り差し引くと実態から乖離するため、 備考欄での注記に留めます)。
- 初期費用の扱い: 事務手数料・工事費は現在の表では含めていません。 「実質無料(分割相当額を毎月割引)」型の工事費は、途中解約時に残債が発生する リスク情報として縛り欄に記載する方針です。
キャッシュバックは「受け取れたら」の数字
実質月額の最大の罠はここです。計算上のキャッシュバックは 「所定の手続きをすべて期限内に完了したら」受け取れる金額であり、 高額なものほど受取手続きが遅く・複雑に設計されている傾向があります (開通11ヶ月後に届くメールから1ヶ月以内に申請、など)。 受け取り損ねた場合の実質月額は、表の値より数百〜千円以上悪化します。
だから当サイトの比較テーブルは、実質月額の隣に必ず受取条件(受取時期・要申請か・付帯条件)の列を置いています。 数字と一緒に「その数字が成立する条件」を見てください。詳しくは受取条件と値上げの防衛ガイドへ。
為替の扱い(AIツール等のドル建て)
AIツールなど米ドル建てのサブスクは、参考レート(現在: 1ドル=161円、2026-07-04時点)で円換算し、 換算日を明記して表示します。実際の請求額はカード会社の適用レートと 海外事務手数料(1.6〜3.85%程度)で変動するため、円換算値は概算です。 なお、為替が10円動くと$20のサブスクは月200円変わります——ドル建てサブスクを 複数契約している場合、為替そのものが「見えない値上げ」になり得ます。
データの更新と正直さ
掲載料金には必ず確認日を表示します。現在は手動収集のため確認日単位での更新ですが、 公式ページを毎日クロールして変化があった時だけ記録する自動追跡へ移行を進めています。 取得に失敗した場合に前回の値を「最新」と偽装しないこと、 改定履歴を削除せず時系列で残すことを運用原則としています。 この定義自体を変更する場合は、変更履歴をこのページに残します。